インプロ続けていたら人と話すことがラクになった話
人と気ラクに話すことできますか?
ちょっと前までの僕には無理でした。
人と話すとき、どうしても相手にどう思われるかが気になってしょうがなかったんですよね。
そんな僕に変化を与えてくれたのがインプロ(即興演劇)。
この記事では、インプロを約1年間続けてきたことで、人と話すのがラクになった話を綴っていこうと思います。
ありのままの自分=つまらない=嫌われる
僕は幼少期から人見知りで、相手に慣れてくるまでは心を開けないタイプ。
そんな僕は小学1年生の時、クラスメイトから衝撃的な一言を言われます。
「宮田君と一緒にいてもつまらない」
この言葉がめちゃくちゃショックだったことを今でも覚えています。
おそらくですけどこの言葉がきっかけで、ありのままの自分でいたらダメなんだ…と思うようになったんじゃないかと思います。
≪ありのままの自分=つまらない=嫌われる≫と思い込んでしまったんでしょうね。
この思い込みは成長するにつれ、より強固なものになっていきました。
人と接する時の僕の頭の中は常にせわしなく働いていて、
・相手から馬鹿にされたり、つまらないと思われないようにしなきゃ
・相手を不快にさせてはいけない
・波風を立てたら大変なことになる
・周囲の意見と同じにしなきゃ
などと瞬時に色んな思考を巡らせていました。
とにかく嫌われたりハブられたりしないよう必死だったんですよね。
もちろん友人の中には、ゴチャゴチャ色んなことを意識しないで仲良くなれる人もいました。
しかし厄介なことに、仲良くなってきたらなってきたで今度は、この人に嫌われたらどうしよう…と思うようになってしまうように…。
「この人に嫌われたらヤバイ!!」
一度そう思ってしまうともうダメで、
・変なことを言って相手の機嫌を損ねたらもう友達ではいられなくなる
・発言の失敗は許されない
・沈黙になった…!どうしよう「つまらない奴」と思われるかも?!
などとグルグル考えてしまい、相手の一挙手一投足にビクビクするように。
いつの間にか自分の気持ちはなるべく押し殺し、相手の機嫌を伺うような態度をとってしまうようになってしまうんです。
相手からしてみたら、急によそよそしくなる僕の態度に困惑していたことでしょう。
結果、もとは仲良くしていたはずなのにどんどんお互いギクシャクした感じになってしまい、気づくと疎遠に…。
まあこんな調子だったので、いい人間関係なんて作れるはずもなく。
30歳を過ぎた頃から、今までのコミュニケーションのあり方を変えないと自分はどんどん孤立していくのでは?と不安に思うようになりました。
そんな現状を打破したいと思い、良好な人間関係を作るための勉強を開始。
雑談力アップの本を読んだり、傾聴力を鍛えるセミナーに参加してみたり、コミュニケーション能力を高められそうな講座を受講したりと、とにかく手当たり次第にコミュニケーション関連のものに手を出していきました。
そして色々試す中出会ったものの一つのがインプロ(即興演劇)でした。
インプロは自然体でいることが大切
僕が初めてインプロワークショップを受けたのがインプロアカデミーとうところでした。
そこで
【大人は委縮した子ども】
というキース・ジョンストンの言葉を教えてもらいました。
即興はそもそも誰でも子供の頃は普通にできていたというのです。
たしかに僕も幼い頃、ヒーローごっこやおままごとなど、台本がない演劇を勝手にやっていました。
その時は即興で物語を創っていくことになんの恐れも不安もありませんでした。
しかし!!いざ大人になった今即興で演劇をやろうとすると、これがなかなかできない!
なぜか?
それは、
・波風を立てたくないから出てきたアイデアを検閲してしまう
・この先どうなるかわからないことに不安を感じてしまう
・うまくやろうとしてしまう(自意識)
・周りからの評価が気になってしまう(自意識)
・バカにされたくない(自意識)
・恥ずかしい(自意識)
というのが原因。
大人になると波風を立てることを恐れたり、失敗を過剰に恐れたり、自分がどう見られているか気にしてしまうようになる。
それは社会を生きていくために身に着けてきた鎧のようなものです。
この鎧は社会を生きる自分を守るためには必要なもの。
だけど同時に、この鎧があるから即興ができなくなってしまう。
インプロアカデミーの基礎クラスでは、様々なインプロゲームを通して、身に着けている鎧に気づき手放していくことから始まります。
他のコミュニケーション系の講座を受講すると、たいていスキルを身に着けていくことが求められる。だけどインプロ(の基礎)では身に着けてきたものを一旦手放していく。
鎧を外してなるだけ自然体で。ありのままの自分でいる。
いいインプロをするためには自然体でいる必要があるんです。
誰かの面白いをマネしなくてもいい。
むしろ面白いことをやろうせず、自分にとって当たり前に出てくるアイデアにこそ個性があり、とても独創的である、と。
・ベストを尽くそうとしない
・独創的にならない
・賢いことを言わない
・勝とうとしない
これがインプロをするうえで意識すべきポイントなのですが、これが最初は難しかった。
うまくやろうとしちゃうし、面白いことをやろうと勝手に思ってしまうし、正しいことをしようと正解探そうとしてしまう。
対戦型のゲームなら相手に勝とうとしてしまう。
でも、何度かワークショップに参加するうち、少しずつパッと思ったことをそのまま口にすることができるようになっていきました。
インプロを続けて日常にも変化が
インプロを4カ月ほど続けていると、だんだん実生活でも変化が現れはじめました。
最初の変化は、思ったことがあったらちゃんと相手に伝えられるようになったことです。
僕はインプロを始めたての頃、(相手にこうやって動いてほしい…!)と思っていても、思っているだけで何も行動していませんでした。
フィードバックでファシリテーターにそのことを話すと、どのファシリテーターにも必ず「相手に動いてもらうために何か行動をしたの?」と聞かれました。
…してない!
当たり前ですけど、ただ思っているだけでは相手には何も伝わりません。
言わなくても察してよ!っていうのは無理な話。
でも日常のコミュニケーションではよくありがちですよね。
相手を動かしたいなら、動かすために僕がなにがしかのアクションを起こす。
インプロでそれができるよになってから、日常生活でも思ったことがあったらきちんと伝えられるようになりました。
自分の気持ちを素直に伝えられるとコミュニケーションが本当にラクになります。
次の変化は、人と話している時にゴチャゴチャ考えなくなったことです。
前までだったら、相手がつまんなそうにしてたら(どうしよう…つまんなそうにしてる!話題を変えた方がいいかな?どんな話題がいいかな?)と、相手との会話そっちのけで僕は僕の頭の中が大忙し。
インプロゲームの中には、相手とゲーム中、自分の頭の中に意識を向けず”今ここの場”や”相手”に意識を集中するゲームがあります。
そういうゲームを繰り返すことで、日常の会話でも、自分の頭の中に意識が向かう時間が減ってきました。
相手からどう思われるか?という自意識や、先の不安をゴチャゴチャ考えることが減ったことで、相手との今この瞬間を楽しめるようになりました。
最近では、相手が興味なさそうにしていたら「この話興味ない?」と素直に聞けるようにもなりましたね。(笑)
人と話す時にゴチャゴチャ考えなくなると本当にラクです。
今まで雑談が楽しいって思うことがあまりなかったですけど、最近は雑談が楽しいです。
まとめ
インプロを始める前までだったら、人と話していときの自分の頭の中は、
・相手に不快な思いをさせないようにしなきゃ
・自分の気持ちを言ったら関係を悪くするから黙っておこう
・次の話題は何にしたらいいかな?
・今相手は自分といて退屈してないかな?
・さっき自分の話をしたとき、相手全然興味なさそうだったな
・そういえばこの前もつまらなそうにしてた時あったな…
などと相手の話そっちのけでグルグル思考していました。
でもインプロをやり続け、自然体でコミュニケーションをとれるようになった今は、前よりもゴチャゴチャと考えることが少なくなりました。
今は人と話すことがとってもラク。
そして、ラクに話せるようになると自然と相手の話しにも興味関心を持てるようになりました。
そしたら自然と聞きたいことが出てくるようにもなり、会話が広がっていく。
もう最近は人と話す時に無理している感じがなくなりました。
