7月26日(日)インプロワークショップ振り返り

7月26日(日)に高円寺にてインプロワークショップを行いました。
ご参加くださったみなさんありがとうございます。

今回は「今この瞬間にいる」がテーマでした。

インプロをしていると、つい「何か面白いことをしなくて」「アイデアを出さなくては」と意識が自分の内側に向いてしまいがちです。
自分の内側に意識が向いているとき、人は”今この場”で何が起こっているか状況を把握することができなくなります。

インプロは”今この場”で起こっていることを活用して遊ぶものです。
今回のワークでは、”今ここにいる”を参加者の方に実感してもらうことを目指しました。

「思考」から「今ここ」に戻ってくるスピードを上げる

「今ここ」にいるという感覚をつかんでもらうために、『サムライゲーム』というものをやってもらいました。

『サムライゲーム』とは、相手が「今ここ」にいなくなったと思ったら、相手の肩を刀で切る(ポンとタッチする)/相手は切ってくることがわかったら避ける、というゲームです。

最初は、相手が”今ここ”に意識が向いているかどうか判断することが難しいです。
同時に、自分の意識を”今ここ”に向け続けるのも難しいです。(最初は相手から肩をたくさんタッチされます)

しかし何度か繰り返しやっていくと、少しずつ相手が「あ、今ここにいない!」とわかってくるようになってきます。
そして自分の意識も”今ここ”に向け続けることができるようになってきます。
実際、参加者からは「最初は簡単に切れたのに、どんどん(相手がずっと「今ここ」にいて)切るタイミングがなくなっていった」という声もありました。

慣れてきたところで、次に『サムライゲーム』をしながら『連想ゲーム』を同時にやってもらいました。
すると、途端に全員面白いくらいに切られます。

連想をするときは、一瞬”今ここ”から”自分の頭の中”に意識が向くものです。
むしろ”今ここ”にいようとしすぎてしまうと連想ゲームがおろそかになってしまいます。
実際参加者からは、「トマト→赤→トマト→赤…のように、同じ連想をぐるぐるしてしまってた」「連想ゲームのはずが、いつのまにか”しりとり”になってしまった」という声もありました。

「何かしよう」と思うと今ここにいられなくなる

インプロの父キース・ジョンストンが「5000回はやりなさい」といったハットゲーム。
二人にハットを被ってもらい、簡単なシーンをやってもらいます。シーン中、相手が”今ここ”にいなくなったと思ったら、相手の帽子を取ります。

今回ハットゲームをやってみて面白いことがいくつかありました。

まずシーンの最初から、二人ともすでに意識が”今ここ”にいないということがありました。(おそらく「なに話したらいいんだろう?」と考えてしまうからなのだろうと思います)
互いに”今ここ”にいないから、相手が”今ここ”にいないことを互いに見逃してしまう状況がありました。

また、ついつい色んな情報を話してしまうということも起こっていました。
「会話をし続けて」などの指示は出していないのですが、シーンをやるとなると無意識に「なにかしなければ!」という気持ちになってしまうのだと思います。

特に人前だと、無意識に「何かしよう」としてしまうものです。
そうなっている自分に気づくことができれば、少しずつ”今ここ”に意識を向け続けることができるようになっていきます。

今回やったゲーム

・名前を呼ぶ
・ふきんぞうきんモップ
・マルチタスクゲーム
・がんばらない連想ゲーム
・ワンワード
・サムライゲーム
・ハットゲーム